50年前、「もしも」を起こさせないために生まれた
ハードロックナット。
次の50年は「もしも」を実現するために。
私たちは高強度複合樹脂ねじの開発に
チャレンジしていきます。

日本古来の伝統技術と
次世代の最先端技術を
ハードロック工業が
くさびとなることで一体化し、
新たな挑戦に取り組みます。
※世の中の様々な技術を、くさびとしてハードロック工業が一体化した開発を行います。この新たな挑戦から生みだそうとしている1つが高強度複合樹脂ねじです。
これは令和5年度「経済産業省 成長型中小企業等研究開発支援事業 JPJ005698」の助成により推進中です。
ハードロック工業株式会社 代表取締役社長 若林 雅彦
High Strength Composite Plastic Screw
高強度複合樹脂ねじとは?

従来の樹脂ねじは、金属ねじと比べて強度が低いものでした。
反面、樹脂ねじは軽いものが作れると言う特長があります。
「軽くて、強い」樹脂ねじができれば、
新しい未来を創りだせるのではと考え、研究に注力してきました。
この高強度複合樹脂ねじには、私たちが大切にしている
「くさびによる一体化技術」も導入し、
製品化の実現には課題は残っておりますが、
これからも皆様と共にチャレンジし続けます。

Three Points of the High Strength
Composite Plastic Screw
高強度複合樹脂ねじ
3つのポイント
Target User
想定使用用途
従来の私たちの製品は、ナットを2つ使用する製品の特性上、
航空機等への使用は限定的という問題を抱えていました。
従来の金属製ねじの5分の1の軽さを実現した高強度複合樹脂ねじの用途は無限大です。
特に部品の軽量化が絶対で、かつ振動でゆるみが発生しやすい箇所での使用に適しています。
将来的にはドローンや空飛ぶクルマなどへの採用を目指しています。
Structure And Features
構造と特徴

現在開発中の高強度複合樹脂ねじは、鉄筋コンクリートの仕組みを応用し、
軽さと強さを併せ持った構造を有しています。
外側に引っ張る力に強い炭素繊維(=鉄筋)、
内側に押す力に強い樹脂(コンクリート)のベストな組み合わせにより、
金属レベルの強度を持った樹脂ねじの実現を目指しています。

Method of High Strength
強さの秘密
開発する高強度樹脂ねじは、目標強度をアルミ合金(A5052)同等以上、
引張強さ350N/㎟(M12サイズで30kN)以上としています。
アルミ合金は最も汎用性があり、ねじ部品の材料にもなっている素材です。
強度アップが難しい熱可塑性樹脂と強化繊維を、
新技術で複合化した近未来の樹脂ねじ製品となっています。
Composite Of Resin And Carbon Fiber
樹脂と炭素繊維の組み合わせ


樹脂の中の炭素繊維を様々な方向に分散させることで強くします。

Enhanced Adhesion
密着性を高める


樹脂と炭素繊維の密着性が悪いと炭素繊維が抜け、穴となり強度を低下させます。
炭素繊維が抜けにくい技術を研究して強くします。

Prevent of Void
ボイドの発生を防ぐ


成形品の中にできるボイドと呼ばれる気泡は、強度を低下させます。
ボイドを発生させないために、最適な温度や圧力などをコントロールして成形します。
